中国 レポート
2014.9.25
今回(8月30日~9月3日)の中国レポート最終回として寧波産地の報告をさせていただきます。
■寧波
市内は相変わらず開発が続いています。
農地は次から次へと道路やビルに変貌しています。
藺草の最大生産地だった高橋鎮は地下鉄の駅ができたことで農地が街になりつつあります。
こうした中、寧波市政府は畳表工場を公害企業だといい、現状のままでは年末で営業許可を取り消す決定をしたようです。寧波藺草連合会の方明法会長は自身の工場に手本となる設備投資をし、市政府の許可待ちとのことです。工場設備の見学をさせていただきました。
1) 工場内の清掃用乗用スイーパー 【6万元(約100万円)】
2) 選別場所を1人ごとに間仕切りをし、埃を床下と天井から吸い上げ集塵機に集める藺草選別作業での埃対策。
3) 床を50センチ上げ、その空間に埃を吸い込むように、メッシュの鉄板を敷き詰めて床下に埃を集める製織工場の集塵装置。
このように非常に大掛かりな設備になっており、200万元(約3500万円)と高額になるため多くの工場は悩んでいます。
今年の植え付けにも影響しそうです。
政府の方針は設備ができない工場を廃業に持ち込み、80数軒の工場をとりあえず半分にしたいという事だと思われます。
今後ますます四川表への依存度がたかまって行くことでしょう。
弊社も四川表の扱い量を増やす計画で取り組んでおります。
※番外編
開通したばかりの地下鉄で高橋駅→天一広場駅まで乗車してみました。
天一広場駅前