中国 レポート
2013.10.10
■ 寧波
強い台風23号が7日未明、中国福建省に上陸しました。
寧波への被害は大きく、畳表工場の80%が20~80cm程度浸水するという甚大な被害を受けています。
現在、田んぼには稲が植えてありますが、見えるのは稲穂の先だけで、収穫はできそうにありません。
工場に保管してあったい草で、水没を免れたものも、湿気を多く含んでいるため変色し、使用できないものも多くあるでしょう。
すでに水害から4日経過していますが、寧波全体が低い位置にあるため未だ水が引かず、い草はつかったままです。今年のい草の作付量の大幅減少は免れないでしょう。
寧波ではこれほどの大雨の経験がないため、影響は大きく、交通機関は麻痺し、人々は足止めを余儀なくされています。
当社も取引のあるM工場も被害を受けています。
幸い、織機は2階に設置されていましたが、1階はひざ丈まで浸水しました。
出港予定で梱包してあった商品もいくらか濡れてしまい、出荷をキャンセルしました。
多くの工場で、未だに停電が続いており、生産開始は22~23日頃の予定です。
他工場含め、今後の寧波での畳表製造に影響が出ることは必至で、供給過多による値下げ予測から一転、工場側が強気姿勢に転じる可能性があります。