畳 豆知識
畳にこんな力が!?
私たちの住生活で昔からいつも共にあった畳。
歴史の古い、日本や和を感じさせてくれる親しみ深い床材ですが、科学的な目線で調べると実は色々な能力を持っていることがわかっています。
いつも私たちの暮らしの中で触れている畳に秘められた力とは?そんな豆知識をこちらでご紹介します。知ることで畳のことをもっと好きになって頂ければ幸いです。
その1 空気の清浄化作用
イ草表の畳は「天然の空気清浄機」と言われています。その理由は消臭・吸臭能力で広く知られている炭と同じく、スポンジのように小さな穴で構成された多孔質構造をイ草が持っているためです。(右写真)
イ草が持つたくさんの小さな穴が、空気中の二酸化炭素や窒素酸化物、ホルムアルデヒドなどの人体に有害な化学物質を吸着し、空気を清浄にする効果があります。
その2 湿度の調湿作用
畳には水分を吸湿したり、放湿する調湿作用があります。これによって梅雨時期は、除湿効果を発揮してくれます。
室内が乾燥してくると蓄えた適度な水分を空気中に放出するので、ある意味エアコン機能を持っているとも言えます。
そのため、夏は涼しく、冬は暖かいです。
その3 弾力性
畳の中には空気が含まれている為、適度な弾力性があり、お年寄りや子供が転んでも怪我をしにくいので、安全です。
小さな子供から大人までのびのびとくつろげます。
また畳床(畳の芯の部分)の種類によっても畳のクッション性は変わってきます。
その4 防音・吸音効果
畳はショックを和らげる力の他に、音や振動を吸収してくれます。
隣の部屋や階上がフローリングの場合はどうしても音が響きますが、畳の部屋は音を吸収して伝わりにくくしてくれます。
畳の方が下の階に響きにくいのです。
オーディオやテレビの音なども和らげてくれます。
その5 香りによる鎮静効果
畳のやさしい香り・色・感触が緊張をほぐし、集中力を持続させる効果があります。新しい青々とした畳のある部屋で感じるあの香りです。
バニラに含まれているバニリンや、樹木と同じフェトンをはじめとしたリラックス効果をもたらす香り成分がイ草には含まれています。
畳の部屋では集中力がアップする!という理由も、実はこうした畳が持つ力によるもののようです。