中国レポート
2017.8.17
■四川
四川の全7工場は未だに新草の生産が始まっておりません。
【四川特選工場】
【四川大地工場】
北京政府環境局より藺草選別・製織工程で発生する空気中の粉塵量を測定し、基準値以下になるよう指導を受けています。
各工場は認可書を受け取れるよう工場内を改良中です。
9月に合格次第生産開始する予定ですが合格するかどうか工場は心配しています。
生産開始がずれ込み新表の日本到着は早くて10月初旬です。
■寧波
生産中の工場は僅かです。
BOSの登録工場では【SP工場】1社のみ生産開始しています。
【H工場】は労働者が集まらず開始できていません。工場の入り口には労働者募集の看板を出しています。
未だ生産開始できない【RN工場】
【GA工場】
【KO工場】
寧波の人件費は刈取り前まで5000元(82,500円)。今募集している賃金は5600元(92,400円)と高騰しています。
人手不足は今後も続きそうです。
環境基準では石炭による乾燥が認められていないので乾燥機を木質性チップに対応できるように改良しています。
改造費は1台3万元(約50万円)経費の大幅増加により新表の値上げを工場間で話し合っているようです。
最高レベルの益豊工場を訪ねました。既に生産を始めており、高品質な畳表ができるよう草の選別、仕上げ等、
製織技術向上を目指しています。
また、39度の低温乾燥で生産しており良品が仕上がっています。BOS登録工場に加えたいと思っています。
中央政府の4,000人もの環境調査団が寧波にも今月中旬から派遣されています。
工場は労働者確保と環境対策で困っており無理をしない様に生産開始時期を遅らせています。
日本への輸出量は大幅に減少する見込みで、秋の需要期に供給不足感が出てくる可能性が出てきました。